企業法務の頭の中

企業法務を中心に実務目線で法律の基礎知識をまとめるブログ。一般民事弁護士から企業に転身した法務部員の頭の中を公開します。

NLPプラクティショナーコース(1,2日目)~後半~

2 コミュニケーション

 ⑴ コミュニケーションの目的

  ・コミュニケーションは相手のためにあり、相手の反応に意味がある。

  ・効果的なコミュニケーションをとるために、

-ゴール・意図を明確にする

キャリブレーション

-行動の柔軟性(固執しない、相手に合わせる)

 ⑵ ラポール

  ・ラポール(Rapport)とは、相手とのつながりや信頼、調和や協力関係が生まれる過程(プロセス)で発生する状態(ステイト)。ラポールが形成させると相互のコミュニケーションは良好かつスムースにとることができるようになる。

  ・ラポールを形成するための技術として代表的なものを下記表のように整理できる。但し、相手の反応は、自分が提示した情報に対するものであるため、前提として自分自身が整った状態であることが大前提。上記の技術がどんなに上達しても、コミュニケーションは相手のためのものであり、相手のためには自分が満たされていなければラポールが形成されないことを肝に銘じなければならない。

(表)

言語(AD)

バックトラッキング

相手の言葉を繰り返す。

ポイントは事実・感情・要約。

非言語

V(視覚)

ミラーリング

動作・身振りを鏡のようにまねる。

A(聴覚)

ペーシング

相手の話し方に合わせる。

・話すスピードだけでなく、声の調子やボリュームも大切

K(体感覚)

うなずき

 

相槌

 

メラピアンの法則からも、ラポール形成にはミラーリングとペーシングが重要であることがうかがわれる。セミナーでも実際に一番違和感を覚えたのはペースが合わないとき、全然異なるペースでバックトラッキングをされるとマイナスにさえなりかねない。

※ペーシングが実は一番大事であろうと感じた。実際、MTG等でペースが遅い相手に対して頭の回転の差のように感じてしまい不快に感じたことも少なくない気がする。

また、ミラーリングは相手の姿勢も気にしなければならない。相手の意見を聞いている姿勢を示すため前のめりになることがあるがそれは却って混乱させることがあるので、あくまでの相手の状況に合わせることが重要。

ミラーリング・ペーシングがうまくいくとリーディングができるしリーディングができるかがラポール形成に向かっているかを図る指標にもなる。

 

 ⑶ キャリブレーション

 

※2 ミッション(目的)、アウトカム(目標)、モチベーションについて

・ミッションは使命であり、自分が何のために生きるかという価値観につながるもので上位に属する概念である。

・アウトカムは、ミッションに基づき具体的にありたいゴールである。

・モチベーションは、アウトカムに向けて具体的に行動することを支える情熱であり、これが適切に機能しているかで、当該アウトカムが本人のミッションに即したものかを図る指標となる。

 そしてモチベーションが正しく機能しているかは以下のような観点で判断する。

【正しいモチベーション】…モチベーションが自分の中のものに基づく

 ・主体的である

 ・自己承認  …これがとても大事&これが苦手な人にはNLPのスキルが効果的

 ・貢献につながる

【正しくないモチベーション】…モチベーションの根拠を外に求めている

 ・他者承認

 ・外部報酬

 

※3 メラピアンの法則

話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は以下の割合である。

 

 

 

3 自分を整える

 ⑴ 自らが整った状態にある必要性

  ・前述したようにコミュニケーションは自分が出す情報に対する相手の反応。自分の状態がよければよいものにつながるが逆もまた然り。NLPコミュニケーションではまず自分の状態が整うことが何よりも大事。

・相手のために自分を愛する。自分を愛せない人は他人を愛せない。

・自らを整えるための様々な手段が下記。

 

 ⑵ アソシエイト(実体験)とディソシエイト(分離体験)

  ・アソシエイト:物事を主観的に見ている状態

   →気持ちを上向かせるときやスキルの習得に有効。

    例)テンションを上げたいときに過去の成功体験を思い出す。

      練習の際にうまくいった時の動き等をイメージしトレースする。

・ディソシエイト:物事を客観的に見ている状態

 →冷静になりたいときや過去からのFBを得たいときに有効。

  例)苦手な人な会った、嫌なことを言われた等で気分が後ろ向きになったとき、その情景を自分と切り離して見て遠くへ追いやると気持ちが軽くなる

 

 ⑶ アンカリング

  ・アンカリングとは自分の中に自分を変えるためのスイッチをつくること。特定の状態をつくると、スイッチが入り、自分を望む状態に導くようにする。トリガーとなる行為に自分の精神状態と結びつける意味づけをして自分の望む状態にするプログラムを作るもの。スポーツ選手のルーティーンもこの一種。

  ・自分で作ったアンカリング

   -セミナー→左の人差し指の付け根を触る:心地よい、リラックス

    ポール・マッケンナのマインドプログラミング

→左手の中指と親指を合わせる:成功体験を思い出しやる気を出す

 

 ⑷ エイトフレーム・アウトカム

①あなたのゴールは何ですか?

②ゴールが手に入ったらどのように分かりますか?何が見え、何が聞こえ、どのような感じがするか、ゴールの証明となるものをあげてください。

③ゴールはいつ、どこで、誰と創りますか?

④ゴールを手に入れたらあなたの人間関係や周りの環境はどのように変化しますか?

⑤ゴール達成のために、あなたが既に持っているリソースは?

⑥現在成果を手に入れるのを止めているものは何ですか?

⑦ゴールを手に入れることは、あなたにとってどのような意味がありますか?

⑧まず何から始めますか?具体的な行動プランは?